オンラインで実践研究交流会 夏の夜に集う国際理解教育者たち
貴重な実践を皆で共有しよう――国際理解教育に関心を持つ教員や大学院生、NPO関係者15名が8月29日の夜、オンラインで2名の実践者の取り組みを聞き、互いに意見を出し合った。メディア教育協会NIEs2.0の福田浩三代表理事も実践者の一人として参加し、自身のライフワークである、高校生の外国人を意識した「やさしい日本語」の学習実践について発表した。
当オンライン講座は日本国際理解教育学会内に設置されている研究推進委員会が主催する「第1回オンライン実践研究交流会」で、矢野淳一さん(静岡県・伊豆の国市立韮山小学校)の「お互いを知り、自然や文化を伝え合う交流学習」と、福田代表理事の「『はがき新聞』を活用した多文化共生へのアプローチ-『やさしい日本語』による新聞記事の書き換えを通して-」の2つの実践が発表された。
交流会の冒頭、松倉紗野香研究委員長より参加者全体に「どんな思いで実践されているのか、実践者に質問して引き出して下さい」と話があり、その後2名の実践者が発表15分、質疑応答10分の計25分間を担当した。参加者の中には、「移動中につき耳だけ参加」の人も居た。
福田代表理事の発表後、「『やさしい日本語』を学ぶときは国語としてはいるのか」「新聞を用いるのとネット記事を用いることの差別化は」などの質問が寄せられ、「『やさしい日本語』を文法として学ぶと、かえって分かりにくくなってしまうので、『伝わること』に重点を置くことが大切」「生徒はネット記事のファクトチェックまで考えないが、新聞という印刷物の信頼性は感じ取っている」など回答した。
実践発表後は、参加者が3名ずつに分かれ、zoomのブレークアウトルームにて、自由に交流を行った。時間は15分であったが、真剣な議論にはあっという間であった。「活動の持続性を考えて」「日本人のための教育から、日本に住む人のための教育に」「物事をいろんな角度から捉えられる視点を生徒が学ぶことが大切」など、様々な意見が出され、全体での振り返りにて全体共有された。
90分という時間であったが、参加者は互いに新たな視点を得ることができたようで、とても有意義な時間を過ごした。(福田)
[写真説明]zoomで発表する福田代表理事

