神戸・本多聞中で出前授業 「トライやる」を取材しよう
兵庫県内の公立中学2年生が地域の事業所などで就労体験する「トライやる・ウィーク」。神戸市立本多聞中学校(同市垂水区本多聞2)の2年生287人が、トライやる期間(11月9~13日)を前にした9月18日、同校で、メディア教育協会NIEs2.0の三好正文理事による出前授業に臨んだ。就労先で何を取材し、自身の将来にどう役立てるか――を考えた。
生徒たちは保育園や量販店、飲食店、高齢者施設、公的機関など約100カ所で働く予定。それぞれ「幼稚園で子どもとふれ合いたい」「病院が患者さんにどう対応しているか知りたい」「建築会社で働きたい」「鉄道の仕事に興味がある」などと抱負を語った。
三好理事が強調したのは「各事業所の人たちはよりよい社会をつくろうと働いている。敬意をもって、その仕事のやりがいや苦労話を聞こう」ということだ。
取材のヒントとして「働くときに心がけたり、働いてみて感動したり難しかったりしたことをメモしよう」「事業所のにおいや音、雰囲気、子どもたちの声など、ディテール(細かいこと)を書きとめよう」とアドバイスした。
美容室でどう接客するか実演したり、ホテルのスタッフにどうインタビューするかを考えてもらったりした。インタビューは、具体的に聞く▽過去・現在・未来の変化を聞く▽他者と比較して聞く――が柱となる。「一期一会を大切に素朴な質問をしよう」と呼びかけた。
担任の先生に教師になった理由を話してもらった。「研究職を目指していたけれど、教えることの楽しさに気づいた」「中学の恩師に影響された」などと話し、生徒たちは聞き入った。三好理事は「仕事への憧れが自身の背中を押してくれる。『トライやる』の体験が、夢を見つけるきっかけになればいい」と話した。
生徒たちは次回11月27日、トライやる体験を振り返り、三好理事から発表資料のまとめ方などを学ぶ。
「トライやる・ウィーク」は1995年の阪神・淡路大震災、97年の神戸連続児童殺傷事件をきっかけに、兵庫県が心の教育を見直そう――と98年から始めた。同校の宮原美保教諭は「就労先での話の聞き方など、外部講師は違った視点で話してくれる。生徒たちには人の役に立つことや、地域とのつながりを大切にすることを学んでほしい」と話している。
[写真説明]どんな仕事に関心があるかを意見交換する生徒たち=本多聞中学校

