インタビュー新聞をつくろう 神戸・流科大生

 インタビュー力のアップを目指す講座が9月24日、流通科学大学(神戸市西区学園西町3)であり、全学部の1年生40人が受講した。公務員を目指す学生向けの演習で、メディア教育協会NIEs2.0の三好正文理事が講師を務めた。

 三好理事は神戸新聞記者だったときの取材体験を紹介。「敬意をもってインタビューし、相手の思いが伝わる記事を書くことが大切。だから、ある程度の下調べをして臨むし、どうすれば本音を語ってくれるかを考える」と話した。

 取材の基本として、具体的に聞く(記事が正確になる)▽情景などディテール(細かいところ)を書く(記事が豊かになる)▽生の声を書く(人柄や本音が伝わる)――の3つを挙げた。「テーマを常に意識し、緊張するインタビュー取材でも、ニュートラルな心を笑顔で乗り切ろう」とエールを送った。

 インタビュー写真の撮り方や記事の書き方、見出しのつけ方も助言した。見出しは究極の要約といえる。三好理事は、ヒット曲の歌詞を自身とAI(人工知能)が要約したときの言葉の違いを例に挙げ、「AIは無理しても要約する優等生。人は要約に困って複数案を示すこともあるが、その中から心に響く言葉を紡ぐこともある」と話した。

               ◆

学生はペアを組んで、「将来の夢や今取り組んでいること」をテーマにインタビューし合った。消防や情報処理の道に進みたい、公務員を目指している、特技はハンドボールやバスケットボール、ピアノを練習している――。初対面の学生もいたが、熱心にメモを取りながら質問していた。それぞれ新聞形式でまとめ、10月22日の講座で発表する予定という。

演習を担当する同大学人間社会学部の河辺有希生特任講師は「インタビューを受けることで自身の考えが深まり、インタビューすることで新たな視点が見つかる。公務員を目指す学生にとって有意義な体験になる」と話している。

[写真説明]インタビューし合う学生たち=流通科学大学