【取材】やさしい日本語普及に向け 第12期認定者養成講座スタート
在留外国人が400万人を越え、人口比3.3%となった今、そのコミュニケーション手段として注目されているのが「やさしい日本語」である。その普及を目指すために、にほんごぷらっと(やさしい日本語普及連絡会)主催の『入門・やさしい日本語』認定者養成講座が10月25日にスタートした。講座は11月末まで週2回、日・木曜日の夜2時間にオンラインで実施される。メディア教育協会NIEs2.0の福田浩三代表理事も今期講座を受講するとともに、その講座初回を取材した。
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同講座は2020年から年2回行われ、全国に580人を越える認定講師を輩出している。今期はその第12期で、50名を越える受講者がいる。受講者の中には、アメリカから受講、鹿児島の高校生の受講など、その幅は広い。受講者はあらかじめ2本の動画を事前視聴して、講座の初回に挑んだ。初回は一般社団法人やさしい日本語普及連絡会の吉開章代表理事と井上くみ子代表補佐が進行し、主催者挨拶の後、三部構成にて2時間の講座を行った。
「いろんなことを客観的に見ることが大切です」そう語りながら「やさしい日本語の世界線」をテーマに講演する吉開代表理事。「日本人」であることの定義となる要素を、チャット機能を使いながら受講者に問うた。「国籍」という回答が多く得られる中、「民族」「母語」「伝統文化」の位置づけも示した。また、ニカラグアろう児を集めた学校で独自の手話が発生したことに触れ、「言語は子どもたちが作り上げ、地域で継承する」との考えを示した。
5分の休憩を挟み、受講者は4~5名のブレイクアウトルームに分かれ、先の講演内容で特に印象に残ったキーワードについて30分間、グループディスカッションを行なった。元教員・技能実習生と関わる社会人・国際交流協会・出版関係・大学職員など、受講者の講座受講の背景も様々で、「外国人との間に立って、コミュニケーションエラーを防ぐ」「家族が持っている文化と学校で学ぶ文化が異なる」などの意見が出た。特に、関西弁のニュアンスの難しさに触れ、「アカン」と「せなアカン」の違いが分からず固まる外国人の話など、具体的な内容にも踏み込んだディスカッションとなった。
ディスカッション後は、再び全体ルームにて、各自が考えたことをチャット欄に書き込んだ。その間にも吉開代表は、「外国人だけの問題ではない、言葉の問題だけではない、これをしっかりと」と、本講座のポイントを受講者に伝えた。また、井上代表補佐は「やさしい日本語」について、「外国の人だけでなく、一緒に働く日本人にも学んで欲しい」と語った。
最後にメディア教育協会NIEs2.0が主催する第13回『新聞をつかった「やさしい日本語」研究会』(11月27日)の告知が行われ、初回講座は終了した。講座は初回を合わせ全11回であり、各回の講座終了後に感想を送信することで養成講座は修了し、受講者は『入門・やさしい日本語』認定者に認定される。認定講座修了後、福田代表理事は寄稿を執筆する予定である。(福田)
[写真説明1] 認定講座の様子1

[写真説明2] 認定講座の様子2

