加古川・浜の宮中3年生 長崎への修学旅行前に平和学習
被爆地長崎への修学旅行を前に「平和」をテーマにした出前授業が4月30日、加古川市別府町新野辺の浜の宮中学校であり、3年生約280人が参加した。メディア教育協会NIEs2.0の三好正文理事が戦争や紛争が相次ぐ世界情勢に触れ、「平和のため自分ができることを考えよう」「長崎を最後の被爆地にしたい」と訴えた。
修学旅行は6月に予定され、生徒たちは、被爆の実相を伝える長崎原爆資料館(長崎市)を見学し、爆心地に近い平和公園では平和を考える集会を開く。
三好理事は太平洋戦争末期、加古川市でも空襲被害があったことを紹介した。1945年7月に空爆が相次ぎ、日本毛織(ニッケ)加古川工場群に100㍀爆弾12発が投下されたほか、加古川駅が襲撃され、多数が死傷したなどと説明。「戦争の記憶を語り継いでほしい」と話した。
米軍による原子爆弾投下で広島では14万人、長崎では7万4千人が犠牲になったとされる。元神戸新聞記者の三好理事は「戦争反対を訴えるのは、ジャーナリズムの使命の最も大切なものの一つ」と強調。生徒たちに「修学旅行を通し、平和の尊さや友達の大切さを感じてほしい」と呼びかけた。
イランやウクライナなどの緊迫した世界情勢について歴史的背景や現状を説明し、「最大の被害者はいつも子どもたちだ。日本人の力で戦争を食い止めたい」と力を込めた。
◆
長崎で何を学ぶか。出前授業を前に、生徒たちがスローガンを発表した。「過去から学び、文化を感じ、考動する 長崎から始まる平和への第一歩」。考動――。中学生たちが自ら考え、行動し、戦争の記憶や平和の尊さを「発信する側」になってくれたら、こんなに心強いことはない。
[写真説明]「平和」について考えた出前授業で、話を聞く生徒たち=加古川市立浜の宮中学校

260430浜の宮中感想
