【寄稿】NIE神戸大会を機に交流広がる 兵庫と鹿児島の小学校
当協会の三好正文理事が神戸新聞記者のときから出前授業を続けている神戸市立鶴甲小学校。同校が2025年夏の「NIE全国大会神戸大会」分科会で実践発表したのをきっかけに、鹿児島県の南さつま市立川畑小学校との交流授業が実現しました。大会を通じて広がったNIEの輪。その取り組みと成果について、両校の先生方にご寄稿いただきました。
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神戸市立鶴甲小学校の教諭が2025年夏、「NIE全国大会神戸大会」分科会で実践発表したのをきっかけに、鹿児島県の南さつま市立川畑小学校と2回にわたって交流活動が行われた。全国大会を起点として、約600㌔離れた町の子どもたちがNIE実践を共有し、さらに友情を育む。NIEがもたらしてくれた、楽しい時間だった。
NIE神戸大会で鶴甲小は「新聞を通じて学ぶ~インタビューと文章の記述~」と題し、NIEの実践例を発表した(発表者・藤岡敦洋教諭)。大会後、発表を聞いた川畑小の野崎弘樹教諭から「新聞づくりを通じて交流したい」と電話が入った。
思いがけない交流活動の始まりである。活動はオンラインで行った。1回目は25年9月、両校の子どもたちがお互いの自己紹介をしたのに続いて、鶴甲小の6年生たちが川畑小の5年生たちに、NIE活動で培った新聞記事の書き方や新聞の作り方を伝えた。
2回目は26年2月5日。今度は、川畑小の5年生たちが自分たちの学校の良さを「川畑小学校新聞」として紹介した。新聞は、鶴甲小の6年生から教わったことを生かし、目を引く見出しにこだわった。
運動会や学習発表会などの行事を紹介したり、児童へのインタビュー記事を写真とともに掲載したりした。少人数の良さを生かし、地域の人々と協働して作り上げる運動会であることや、全学年が一体となって合唱や劇に取り組む学習発表会であることなど、川畑小ならではの特色を、自分たちの言葉で分かりやすく伝えていた。
鶴甲小の子どもたちからは「まとめ方が上手で見やすかった」「見出しの文字を工夫したらさらにいいのでは」などの感想やアドバイスがあった。
あわせて、鶴甲小から報告があった。3学期の取り組み「地域の良さを知ろう」で、地域の方へのインタビューで知った「校区内でごみのポイ捨てが多い」という実態を踏まえ、実際に子どもたちがごみ拾いをした経験を伝えた。これに対し、川畑小の児童から「自分たちの校区でも実践したい」という声がと上がった。最後に両校の児童たちがクイズを出し合い、和気あいあいとした交流会の幕を閉じた。
鶴甲小の藤岡教諭は「他県の学校と関わることで、子どもたちの学習意欲が向上した」、川畑小の野崎教諭は「教えてもらったことを生かし、相手意識をもって表現を工夫しながら、主体的に新聞作成に取り組めた」と話している。
酒井 秀幸(前・神戸市立鶴甲小学校長)、藤岡 敦洋(鶴甲小学校教諭)、野崎 弘樹(鹿児島県南さつま市立川畑小学校教諭)(2026年5月19日)
[写真説明]鶴甲小とオンラインで行われた交流授業=2026年2月5日、鹿児島県南さつま市立川畑小学校

