【寄稿】先生にインタビュー、クラスアンケートして壁新聞作り

 2026年6月29日、京都聖母学院小学校(京都市)の4年生のクラスに元神戸新聞記者(現メディア教育協会NIEs2.0理事)の三好正文氏を迎え、ニュースの基本となる「5W1H」や、見出しを考えるコツなどを教わった。「見出しは究極の要約」と聞き、うなずいている児童がたくさんいた。

 本校はプレゼンテーションを研究の柱としており、スライド資料を見せながら臨場感たっぷりに話せるスキルを持つ児童が育っている。児童たちがデジタルデータを操る一方で、作文指導等に十分に時間をかけることができていないのが実情である。そこで、マス目や紙面の面積が限られている「新聞」を材にして、情報を端的にまとめていくスキルを育みたいと考えた。

 出前授業の前から、壁新聞でまとめを行うことをゴールと定めていた。三好氏のお話の後に、先生方へのインタビューやクラスアンケートなどの取材を行ったが、先生方を撮影する際のアングルや対話に工夫がみられ、出前授業の効果を実感した。

 取材後は、4人グループで記事の作成に取り組んだ。構成上、記事は、①先生インタビュー②クラスアンケート③年間テーマとして学んでいる「水と京都」④クラスの様子――の4本とした。

 記事の作成方法は、授業支援アプリのロイロノートで入力するかマス目用紙に手書きするかを各自に選択させた。次に、個々で作成した記事を持ち寄って壁新聞用紙(理想教育財団助成品使用)に割り付けを考えながら配置していった。余白部分にはイラストや小見出し、4コママンガなどをかいて、オリジナリティーを高めていた。デジタルとアナログを融合させながら、4年生なりの壁新聞を完成させることができた。

 振り返りでは、次のような意見が聞かれた。「先生方とは普段何気ない会話ができるのに、インタビューする時はとても緊張した」「メモを取る時は、できるだけ短い言葉を使って書こうとした。メモばかりに集中しないように先生の方も見て、うなずくことも忘れなかった」「記事を書くときは、5W1Hを意識した。何人もの友達に記事を読んでもらって、誤字脱字がないかをチェックした」「アンケートは、人数にはっきりと差が出る内容でないと意味がないと思った。(好きなテレビ番組は集計しにくかった)」。

 壁新聞という学習ツールを活用したことで、頭を突き合わせて意見を出し合い、ゴールに向かって悩み話し合う児童たちの姿を見て、また一歩成長することができたと感じた。

清水 生恵(京都聖母学院小学校教諭)(2026年7月23日)

◆京都聖母学院小学校で三好理事が行った出前授業の記事はこちら

[写真説明1]壁新聞を作成する児童=いずれも京都聖母学院小学校

[写真説明2]写真を切って貼って新聞作りが進む

[写真説明3]完成した壁新聞の一例(一部加工しています)