【取材】夏に進路に真剣に、外国につながる生徒の進路相談会開催
外国にルーツを持つ高校生の進路相談会として、8月21日の午後、「ひょうご外国ルーツのこどもネットワーク(はばたきネット)」が主催する「夏に進路について考えよう-外国につながる高校生の進路相談会-」が関西国際大学神戸山手キャンパス1号館(神戸市中央区諏訪山町3)で行われた。外国ルーツの高校生9人を含む関係者28人が集まり、大学・専門学校進学のための進路相談・日本語相談・志望理由書サポート・模擬面接などを行った。
同ネットワーク事務局・山本紀子さんの「今日は来ていただいて本当にありがとうございます」という開会あいさつから相談会はスタートした。続いて同ネットワーク共同代表・山本晃輔さんによる全体ガイダンスが行われた。「あなたの考えを誰かに伝えられるように練習します」という言葉とともに、スライドを用いて卒業後の進路選択についての話が始まり、奨学金、在留資格や入試制度にまでその内容は掘り下げられた。そして「行く大学を決めるために、2年生からオープンキャンパスに行きましょう」「大事なことしか今日は話してません」の言葉で締めくくられた。
次に、大学に進学している外国ルーツの学生2人が皆の前に立ち、「いろんな壁があって、乗り越えるのが難しいかもしれないけれど、いろいろな大人がいてくれて、相談したら道は明るくなります」と、先輩としての熱いメッセージを送った。
これ以降、参加者は4つのグループに分かれ、それぞれ「進路・在留資格の個別相談」「日本語相談」「志望理由書サポート」「模擬面接」を行った。個別相談では、生徒が相談シートに記入した後、「困っていることはありませんか?」の問いかけに「歴史とか文系(の科目)が難しい」と率直な悩みを伝えた。また、志望理由書サポートでは、生徒はスマートフォンを片手にワークシートを埋めていき、「どんな事をがんばりましたか?」の問いに対しては、「これをがんばりました、を短く書く」「実際今していることをしっかり書く」などのアドバイスを受けた。模擬面接では、2人の大学教員が本番さながらの面接練習を行い、生徒は伝えられた要点をしっかりとメモした。面接担当の教員は、「みんな日本人より(面接が)うまかった。覚えてきた文章でなく、自分の言葉でしっかりと話してくれてよかった」と感想を述べた。
当法人代表理事の福田浩三も「個別相談」「志望理由書サポート」で生徒の進学相談を行ったが、皆それぞれに進学への意欲が高く、また学力的にも優れたものを持っている生徒ばかりであると率直に感じた。本相談会は、その内容もさることながら、外国ルーツの生徒たちに、「声を出せば助けてくれる大人が周りには大勢いる」ことを知ってもらえたことが大きいのではなかったかと考える。(福田)
[写真説明1]全体ガイダンスを受講する参加者=関西国際大学神戸山手キャンパス

[写真説明2]ブースに分かれ個別相談を受ける高校生=関西国際大学神戸山手キャンパス

[写真説明3]志望理由書の書き方サポートを元に、実際に書いています=関西国際大学神戸山手キャンパス

[写真説明4]本相談会の広報チラシ

