夢のまちでお仕事体験 神戸 記者の仕事、本法人理事が先生

 子どもたちが仮想の「夢のまち」で飲食店を営んだり、交番や図書館、デザイン事務所、新聞社などで仕事したりする「ちびっこうべ2026」が10月10日、神戸市中央区小野浜町1のデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)で始まった。同市内の小中学生が参加。新聞記者の体験は小3~中1の9人が2班に分かれ、ほかの子どもたちの仕事ぶりを取材し、新聞にまとめた。メディア教育協会NIEs2.0の三好正文理事が講師を務めた。12日まで。

 子どもの創造性を育もう――と2年に一度開かれている体験型プログラムで、8回目。子どもたちは事前のワークを通して、店のレイアウトを考えたり、経費を考え値付けしたりした。

 まず、子どもたちは「市役所」で市民登録。「ハローワーク」で紹介された仕事をして通貨「キート」を稼いだり、受け取ったキートで食べたいものや欲しいものを買ったりした。

「新聞社」では、こども記者が三好理事から、取材の仕方や記事の書き方、写真撮影の仕方、紙面レイアウトのコツを聞いた。取材を成功させるポイントはいくつかあるが、大切なのは「思い切って質問してみる」「協力し合って取材する」。手分けして、取材の交渉をする▽インタビューする▽メモする▽写真を撮る――などを進めるが、取材現場の雰囲気を盛り上げる記者も必要かもしれない。

さあ、取材開始――。こども記者はまちに飛び出し、気になった店などでインタビューし、写真も撮影した。飲食店では厨房(ちゅうぼう)でも取材した。帰社後、新聞製作を進め、用紙に写真を貼り付け、記事を書き、見出しを付けて紙面を仕上げた。

クレープや小麦やゴマを使ったもち、イタリア生まれの肉団子、ベトナム料理などの記事が並ぶ「おいしい紙面」ができあがった。肉団子はハーブの香りが隠し味という。タオルで作るぬいぐるみ屋さんの記事の見出しは「だれでもかんたんに作れる」。買いたくなってしまう。

2班ともがんばって締め切りに間に合わせ、完成した新聞を売りに出かけた。目を引く紙面はよく売れていた。

              ◆

 働くとはさまざまな形で社会貢献してお金を稼ぐことだ。稼いだお金を使うことで、まちの経済がまわっていく。

 買ってもらえる新聞を作ることが大切だ。特ダネや目を引く記事、身近な話題が載っていると買ってくれるかもしれない。「情報は無料ではない」が、今の新聞は買う価値のある情報を提供できているか、そんなことを思った。(三好)

[写真1]イタリア生まれの肉団子を取材するこども記者たち=いずれもKIITOの夢のまち

[写真2]話し合って紙面づくりが進む

[写真3]締め切りが近い。編集後記を書いて完成

[写真4]こども記者の紙面10月10日

[写真5]こども記者の紙面10月11日

[写真6]こども記者の紙面10月12日