はがき新聞で好きな本を紹介 神戸・甲南小で出前授業

 はがきサイズの用紙に記事などを書き、新聞形式で表現する「はがき新聞」。はがき新聞で好きな本のあらすじや感想を紹介する出前授業が10月27日、神戸市東灘区住吉本町1の甲南小学校であり、3年生59人が参加した。元神戸新聞記者で、メディア教育協会NIEs2.0の三好正文理事が講師を務めた。

 授業では、子どもたちが事前に選んだ本の紹介記事を書いていった。キャッチコピーがよい。「本屋さんのルビねこ」(野中柊・作、松本圭以子・絵)は「君、どこから来たの?」。ルビは本屋の片隅で、本に積もったほこりから生まれた。子どもに人気の絵本「パンどろぼう」(柴田ケイコ・作)では「あなたはパンどろぼうにあいたいですか?」――。思わず手に取りたくなる。

 「つきのぼうや」(イブ・スパング・オルセン・作・絵)は、月のぼうやがもうひとりの月を探す話。児童が書いた紹介記事はこうだ。「かなしくなったり、くやしくなったりしたら、としょかんにきて1人で、この本をよんだら、こころがあたたかくなってきます」――。一文字も無駄のない、推薦文だ。

 選んだ本も多岐にわたった。ロボット図鑑や電車図鑑、「保健室の日曜日」(村上しいこ・作、田中六大・絵)、「ぼくは王さまコレクション」(寺村輝夫・作、和歌山静子・絵)などの児童書、ナイチンゲールやクレオパトラの偉人伝、毒をもつ生物の本、ちょっと怖い本など、子どもの興味は尽きない。

 イラストも素晴らしかった。のんのんばあ、星のカービィ、モーツァルト、銭天堂の紅子などは本物そっくりだ。絵本「ちか100かいだてのいえ」(岩井俊雄・作)を読んだ子どもは絵本と同様に、地中深く、縦に長い住まいを描いた。

 同校は読書週間(10月27日~11月9日)の企画として、3年生の作ったはがき新聞全作品をそれぞれが紹介した本とともに、11月末まで学校図書館前に貼り出す。

               ◆

 はがき新聞は、はがきだから「誰かに届けたい」という思いを大切に、短い文でまとめよう。新聞だからニュース(新しいこと)を入れ、訴えたいことを書こう。

 好きな本を紹介するときのポイントは、あらすじと自身の感想は分けて書く▽あらすじは途中までとし、結末は書かない▽本のテーマを表すキャッチコピーをつけたり、心に残ったフレーズを書いたりする▽イラストを描くと、紙面がはなやかになる――など。著者や出版社などの基本情報は必ず入れよう。(三好)

[写真1]好きな本の紹介記事を書く子どもたち=いずれも甲南小学校[写真2]はがき新聞、完成間近

[写真2]はがき新聞、完成間近