シニア記者、魚の棚商店街で取材して新聞作り 明石
明石市民の台所・魚の棚(うおんたな)商店街(同市本町1)を取材して新聞をつくる取り組みが7月13日行われ、市内の高齢者らが学ぶ「あかねカレッジ」広報・デザイン学科の9人が参加した。それぞれ鮮魚店や漬物屋、土産物店などを取材して紙面化した。元神戸新聞記者で、メディア教育協会NIEs2.0の三好正文理事が講師を務めた。
毎年この時期に行っている講座。魚の棚商店街は、特産の魚介類や練り物、乾物、本場の明石焼など100店舗以上が軒を連ねる。参加者は商店街でネタを見つけ、取材して写真を撮り、新聞にまとめる。
商店街近くで行われた座学では、三好理事が「新しい店も老舗もアイデアを凝らして客を迎えている。この夏、各店のセールスポイントは何かを取材しよう」「(午前中に水揚げされた魚が並ぶ)きょうの昼網はどんな様子だったか、生きのいい話を取材しよう」と呼びかけた。
「商店街のざわめきや涼感、においなどディテール(細部)も書きたい」と強調。インタビューの仕方や写真の撮り方なども助言した。
参加者はペンとカメラを携えて、気になる店へ。店の人から熱心に話を聞いた。取材の後は、メモを見返しながらA3判用紙に記事を書き、見出しを工夫し、それぞれの紙面を完成させた。近年、居酒屋や土産物店が増えた状況を「魚の棚今昔」としてまとめたり、漬物屋の人気商品に光を当てたりするなど、力作がそろった。
老舗の鮮魚店を取材した松田一美さん(71)は「買い物したことはあるけれど、江戸時代の創業で、店内に生け簀(いけす)を備えていることは取材して初めて知った」と話した。魚の棚は奥深い――。
[写真説明1]鮮魚店で取材する参加者=明石市本町、魚の棚商店街

[写真説明2]思い思いの新聞をつくる参加者=明石市東仲ノ町6

