キャリアパスポートの活用を 姫路工業高校で進路講演会

 姫路城の北側に位置する兵庫県立姫路工業高等学校(兵庫県姫路市伊伝居600番地)、その1年生(6科7クラス270名)が、同校2号館4階大講義室で行われた「キャリアパスポートの活用」進路講演会に参加した。メディア教育協会NIEs2.0の福田浩三代表理事が講師を務めた。

 講演会開始前、講義室入り口で「こんにちは」と元気な声で挨拶をする生徒たち、これだけでも同校生徒たちの礼儀正しさが見て取れた。福田代表理事も負けずに「こんにちは」と返した。7クラスの生徒が各クラス2列となり座った。生徒全員が揃った後、学年主任の濱田教諭から、「9月末にしては気温も高く蒸しています。体育後のクラスもあるので体調には気をつけて」と全体連絡があり、それから50分間の講演が始まった。この日のテーマである「キャリアパスポートの活用」は、文部科学省が進めるキャリア教育推進の一環であり、濱田教諭が「自校でも新しい取り組みを」との想いで取り入れた試みだ。当日の講演会もその内容に沿って行われ、福田代表理事は「キャリア」=「人生」であると語った。

 講演会の導入部分、救急隊員とAさんのやりとり問題では、「これはどういうこと?周りの人と話し合ってもいいよ」との呼びかけに、良い感じで話し合いを始める生徒たち。また、「中心の線は上下のどちらが長いでしょう?」の3択問題に対しては、大半の生徒が「上下同じ」に手を挙げ、「自分で確認していないことは早々に信じない」ということに気づいた。また、そこから続いて「知らなきゃ真偽の判断もできない」「納得した人生を送りたかったら、他人の意見は聞いても最後は自分で決める!」など、格言とも取れる言葉が大きく映し出され、生徒たちはそのたび真剣に手元の用紙にメモを取った。

 講演の後半部分では、福田代表理事が描く四コマ漫画「まくら君」を例にして、「人間関係形成・社会形成能力」を「人と協力して、社会の中で自分の役割を果たす力」に訳すなど、キャリア形成に重要となる4つの言葉をかみ砕いて説明した。さらに8つの四コマ漫画を例に「キャリア」=「人生」について、福田代表理事と生徒たちが一緒になって考えた。この日、福田代表理事が最も伝えたかった内容である「人生は自らで判断し行動することが大切」「生きていることこそが、一番大切なこと」は、きっと生徒たちに伝わったであろう。

 講演会終了後、生徒全員の「ありがとうございました」という迫力ある挨拶と大きな拍手に、福田代表理事は姫路工業高校1年生のこれからを頼もしく感じた。(福田)

[写真説明1] 講演会の様子=県立姫路工業高等学校

[写真説明2] 生徒たちに訴えかける福田代表理事=県立姫路工業高等学校

[写真説明3] 使用スライドの1枚=県立姫路工業高等学校